静岡理工科大学と耐震・耐風圧性能を実証する共同研究を開始
静岡理工科大学 建築学部 崔琥教授と、ブロッキーの強度性能を評価する共同研究を開始しました。学術的な裏付けで「軽くて安全な塀」の社会実装を加速します。

エクステリア製品の開発・販売を手がける株式会社アークホーム(本社:神奈川県相模原市、代表取締役:笹野浩二)は、この度、静岡理工科大学(所在地:静岡県袋井市、学長:木村雅和)建築学部 崔琥(チェ ホ)教授と、発泡スチロール製の目隠し塀「ブロッキー」の強度性能を評価する共同研究を開始したことをお知らせします。
本研究は、地震や老朽化による倒壊リスクが社会問題となっているコンクリートブロック塀に代わる、軽量で安全な塀「ブロッキー」の耐震性能・耐風圧性能を学術的な観点から実証するものです。研究成果を通じて、構造計算や適切な基礎サイズの基準を確立し、誰もが安心して利用できる建材としての社会実装を加速させることを目的としています。
背景:なくならないブロック塀倒壊のリスクという社会課題
2018年の大阪府北部地震でブロック塀が倒壊し、女児が亡くなる痛ましい事故が発生して以降、既存ブロック塀の安全性に対する懸念が社会的に高まっています。国土交通省の調査でも、全国の通学路などで安全性が確認できないブロック塀が多数存在することが指摘されています。
しかし、撤去や改修には高額な費用がかかることや、代替となる安全で安価な塀が少ないことから、対策は十分に進んでいないのが現状です。地震や大型台風が頻発する日本において、ブロック塀の倒壊リスクは、私たちの暮らしに潜む喫緊の社会課題と言えます。

課題解決の鍵「ブロッキー」とは? コンクリートブロックの約1/10の重量
私たち株式会社アークホームは、「ブロック塀の事故をなくしたい」との想いから、高強度な発泡スチロール(EPS)を基材とした次世代ブロック「ブロッキー」を開発しました。
基材自体が超軽量なため、万が一倒壊しても人への被害を最小限に抑えられます。また、施工が簡単で工期を短縮できるため、建設業界の人手不足解消にも貢献します。
- 安全性
- 非常に軽量で、地震時の倒壊リスクを軽減。
- 施工性
- ブロックのように積み上げるだけの簡単施工で、工期短縮とコスト削減を実現。
- 耐久性
- 水を吸収せず、劣化しにくいため、長期間にわたり性能を維持。
- デザイン性
- 塗装や加工が容易で、多様なデザインニーズに対応可能。


産学連携による共同研究の目的:学術的エビデンスで安全性を証明する
「ブロッキー」はこれまでも社内試験等で一定の安全性を確認してまいりましたが、より多くの方に安心して採用いただくためには、公的・学術的な性能評価が不可欠です。
そこでこの度、建築物の構造設計、特に耐震性能評価の専門家である静岡理工科大学の崔准教授と共同研究を開始する運びとなりました。本研究では、専用の試験機を用いて圧縮強度試験や曲げ強度試験などを実施し、以下の点を明らかにします。
- 学術的な性能評価
- 地震や台風の際にどの程度の力まで耐えられるか、耐震・耐風圧性能を客観的データで評価します。
- 構造計算の実現
- データを基に、建築基準法に準拠した構造計算を可能にし、設計者が安心して採用できる環境を整備します。
- 適切な基礎サイズの策定
- 安全性を確保するための最適な基礎の仕様を明確化し、施工品質の標準化を図ります。
この研究により、「発泡スチロールの塀は、本当に安全なのか?」という疑問に対し、信頼性の高い学術的エビデンスをもって応えることを目指します。

共同研究者 静岡理工科大学 建築学部 崔琥教授のコメント
発泡スチロール(EPS)は軽量で断熱性に優れ、建築分野で幅広く使われていますが、構造材としての可能性はまだ十分に解明されていません。「ブロッキー」のような製品は、既存のブロック塀が抱える重量とそれに伴う地震時のリスクという本質的な課題を解決できる可能性を秘めています。
本研究を通じて、本商品の耐震安全性を工学的に証明し、社会に安心して受け入れられるための技術的基盤を構築できることを大変楽しみにしています。この取り組みが、日本の防災・減災に貢献する一助となることを期待しています。
ブロッキー開発者 大塚智明のコメント
私たちは、創業以来「人々の暮らしを豊かに、安全にしたい」という想いで注文住宅の設計施工に取り組んでまいりました。「ブロッキー」は、注文住宅をより安全により快適な空間に押し上げてくれる製品です。この度の静岡理工科大学様との共同研究は、私たちの想いを客観的なデータで裏付け、子どもたちの通学路や、地域の方々の暮らしをより安全なものにするための、非常に重要な一歩であると確信しています。研究成果を社会に還元し、安全な街づくりに貢献してまいります。
今後の展望:研究成果を社会へ還元し、日本の防災スタンダードを目指す
本共同研究の成果は、2026年度中に学会や論文にて発表することを目標としています。
研究によって得られたデータは、製品のさらなる改良に活かすとともに、設計事務所や工務店、自治体などが安心して「ブロッキー」を採用できる技術資料として公開していく予定です。
将来的には、住宅地だけでなく、公共施設や避難路の安全確保などにも活用を広げ、軽量で安全な「ブロッキー」が日本の新たな防災スタンダードとなることを目指してまいります。


共同研究者について
- 所属
- 静岡理工科大学 理工学部 建築学科
- 研究者
- 崔琥(チェ ホ)准教授
- 専門分野
- 建築構造、耐震工学、鉄筋コンクリート構造



